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ニューカッスル・ユナイテッド NEWCASTLE UNITED  HOWAY THE LADS!!

ニューカッスル・ユナイテッド NEWCASTLE UNITED HOWAY THE LADS!!

<ウチ的理想の監督の条件>

なんとなく、ローダーくんのクビも危うい今日この頃、後任は誰だのなんのって話もちらほら聞こえますが、そもそも、どういう監督がウチにふさわしいのかについて、考えてみたいと思います。

1)ニューカッスルを肌で知っている人
 絶対に譲れない条件がコレ。単に優秀な監督というなら、いくらでもいるし、そもそもウチが招聘した監督というのはほとんどが、名将の誉れ高い人なんです。が! クソなボード(これも伝統)と熱狂的なサポという、特殊なウチの環境で仕事をするのはかなり大変なことみたい。よって、ウチのことをよく知っている人でないと務まらないわけです。ダルグリッシュが去り際に残した「結局ニューカッスルのサポは攻撃的なサッカーしか受け入れない」という言葉、60年代終わりの監督チャーリー・ミッテンのゆった「ここほどコントロールしにくいクラブはない」という言葉を見ても明らかな、特殊で厄介な伝統的「ニューカッスル体質」というものを理解できる人でないと務まりません。
 じゃあ誰が理解できるかというと、結局は地元出身か、ウチでプレーしたことがある元選手しかできないってことになりますが、それで正解だと私は思ってます。プレミアシップになってからのウチでも、成功したといえるのは元選手で父親がジョーディのキーガン、ダラム生まれでユースまではウチにいたおじいさまのふたりしかいないんですから。逆に大失敗をこいたフリット、鬼はウチの体質が理解できなかったことがその原因といえます。ウチの監督はジョーディ、もしくは元Toonに限ります(強調)

2)モチベーターでなければダメ
 これもキーガンとおじいさまの共通点ですが、情熱とユーモアを兼ね備えた偉大なモチベーターがウチでは成功してます。ロビー・エリオットがゆっておりますが「選手のマネージメント(プレーヤーマネジメント)に関してはキーガンは天才だった。逆にダルグリッシュの唯一の欠点はそれがあまりうまくないことだった」。キーガンは、お子ちゃまたちが遊びの提案をするよーに「僕、こんなことしたいんだけど、どう思う?」と選手たちにアイデアを聞かせて、「そりゃ面白い! やろうやろう!!」という感じに盛り上げていくのが、うまかったみたいです。それで出来上がったのが、超オフェンシブで能天気なキーガン・ニューカッスルですが、キーガンいわく「選手が楽しめないフットボールをお客が見て楽しいと思うわけないんだよ。まずは選手が楽しまなくっちゃ!」というとおり、サポと選手が一緒になって楽しんでいたフットボールでした。
 おじいさまはキーガンほど能天気ではありませんが、選手の気持ちを理解できる人で、励ますのが上手。あのモウちゃんことモウリーニョが心酔してることでも、よくわかります。ウォーレン・バートンによると「サー・ボビーは選手を叱る時、絶対に1対1で話をするんだ。もの凄くキツいこともいわれるけど、少なくとも誰かに聞かれて恥をかくことはないから、こっちも素直に聞けるし、おたがいに言いたいことがいえる」なのだそうで、全員の前でさらし者にするどこかの監督とはえらい違いですよね。おじいさまについては、これまで一緒に仕事をした選手のほとんどが「いい人」とゆってまして、あの怪物ロナウドが「最も好きな監督」とゆってるのをはじめ、慕う選手が非常に多いです。あの反逆児ロベールでさえ「監督なんてね、どの人もほとんど似たりよったりなんだけど、ボビーは違う。あんな人は初めて見た」といったほどなので、ええ老人なのは間違いないです。それがゆえに「選手を甘やかしすぎる」といわれるんですけど、若い子なんて怒られて萎縮するよりは、おだててほめてやる気にさせるほうがいいと思うんですけどね。
 どーゆーわけか、選手が入れ替わっても、ウチときたら、メンタルの影響が大きいチームで、波に乗れば連勝街道突っ走りますが、気分が落ち込むと成績も落ち込むという、わかりやすい体質ですので、監督はモチベーターでなければいけません。

3)攻撃志向でないとダメ
 現代ではこれが一番難しい条件かもしれません。とにかく、ウチの人たちというのはオフェンシブなサッカーでないとお気に召さないので、守備的な戦術を採る監督では支持を得られません。ローダーくんの行く末が心配なのはまさにこの部分。上記2点は条件を満たしているのですが、戦術に関してはキーガン、おじいさまほどオフェンシブに徹してませんし(今の時代、それやったら自殺行為なのは確かなんですけど)、正式監督になってから、より守備的になってきたので、サポから不満が出ているのも事実。昨季終盤の調子でいってもらいたかったのですが……。ウチのクソなボードは戦術なんかどーでもいいと思ってるクチですが、サポの意向には敏感なところがありますので、「守備的でつまらん」という評価が出ると、クビ切りに出ます。なんつーか、サポの気風だけはブラジルっぽいんですよね(大汗)

4)サポーターを大事にする監督でないとダメ
 3)とも共通しますが、サポの気持ちを汲み取れる器量がないと、ウチの監督は務まりません。ウチの史上最大の嫌われ者マルセリーノがなぜ、ああも決定的に嫌われたかとゆいますと、使えなかったというのもありますが、アウェーの負け試合の後、他の選手がサポにご挨拶にいく中、こいつだけ知らん顔して、ロッカーに帰ろうとしてやがりまして、怒ったおじいさまが引きずり出して、挨拶にいかせたという事件がございます。ニッキーが一時大ブーイングを浴びたのも、敗因作った一昨季のFAカップ、まんゆ戦の試合終了後、やっぱりご挨拶をせずにロッカーに帰ってしまったからでした。
 誤解していただきたくないのは、「挨拶しないからブー」ではなく、ウチの人たちは「責任感のなさ」を責めておるのです。「負けは負けでしかたない、だけどサポに誠意を見せるべきだ」ということ。んで、おじいさまはそういうサポの心を理解してますから、引きずり出しましたけど、鬼はニッキーを引きずり出したりはしませんでした。この違いが大きいんですよー。
 アンディ・コールをまんゆに売った時、暴動寸前の騒ぎが起きて、SJPにサポが集まって抗議行動したとき、キーガンは出てきて、直接サポと対話しました。本人、あれはかなり怖かったらしいんですけど(苦笑)、サポに対して誠意を見せる監督でないとウチではダメですね。
 ローダーくんはこの点はかなり頑張っていて、ことあるごとにサポへの感謝や賞賛を口にしています。こーゆーところはさすが、元ウチのキャプテンだなーと。

5)根が明るい人でないとダメ
 キーガンもおじいさまもそーですが、性格が明るくてチャーミングという共通項があります。ユーモアのセンスがあって、いつも周囲を笑わせてくれる人。これもウチの監督の条件だと思いますね。ウチのクリスマス・パーティは毎年仮装パーティなのですが、これも確かキーガン時代からの伝統。楽しむところは思いっきり楽しむというのもウチ流です。それを中止にしやがったのが鬼です(怒)。ローダーくんはいつも悲しそうな顔をしてるので、ネクラだと思われてますが、選手の前ではけっこう面白いんだそーで、ロッカールームでもギャグかましてくれるらしいです。アランもああ見えて、イタズラの天才で、ロッカールームでは笑わせ役だったそーですから、ウチの監督の条件のひとつは満たしてるのは間違いないです。

以上5つの条件を満たしていて、なおかつ監督として有能な人っつーと、今のところ、まったく思い当たりません。最近、サー・ジョンが過去の監督たちを批判しましたが、唯一キーガンだけはその中に含まれなかったので、「ローダーの後任はキーガンか?」という話が盛り上がっていたのは、裏を返せば、それだけウチにとっていい人材がいないってことなんだなーと思いました(やや鬱)
 


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